Cities in Motion 2 で実在都市を再現してみよう

前回MoneybookersでSteamのゲームを買おうという記事を掲載したが、「あれ?この人ウォレットに入金しただけでゲーム買ってないよね?詐欺記事じゃないの?金返せ!円天返せ!実家に帰った妻を返せ!」と思った方もいたのではないだろうか。買った記事も書くつもりがサマーセールは過ぎ去り、そして夏休みも過ぎ去り、そんな記事があったことも記憶から過ぎ去り。

そんななか今さら感満載の残暑にお送りするのが、Steamで買ったゲーム『Cities in Motion 2』の記事だ!最近は各所でセールも行われて5ドル程度で買うチャンスもある(本体だけで十分な上に、お金持ちのおじさん達にはDLCも各3ドル~5ドルで買えてお得)。

Cities in Motionは街作りゲームの部類で、特に交通における人の動きを中心としたシミュレーションゲーム。初代CiMでは完成された実在都市(東京など)に交通網を敷く遊び方だった。今年発売された続編のCiM2では都市は実在のものではなく架空の都市になったが、道路を自分で敷くことができるようになり、街作りの自由度が高くなった。もちろんマップエディタを用いて土地や街から自ら作ることができ、ユーザーフォーラム等では世界中の都市の自作MAPが配布されている。これからのアップデートやMODでどのように変わっていくのか楽しみなところ。

その自由度が高くなり街作り寄りになったCiM2を遊んでいて「シナリオ実績も終わったし架空都市もなんだかな~。フォーラムも外国のMAPばかりだし」という方に、今回は現実の都市が再現できるツールをご紹介!!


『maps4cim』
(ダウンロード先は記事の最後でご紹介)

このmaps4cimは「a real-world map generator for CiM 2」と銘打ってあるように、世界地図(OpenStreetMap)から地形を取り込んでくれるファンタスティックなすんごいツール。無料でこんな素晴らしいツールを作ってくれるなんて愛を感じずにはいられない。

ダウンロードしたフォルダを解凍したら、maps4cim.jarから起動する(要javaインストール)。


起動するとマップが開かれる。操作感はGoogleMapと同じ感じで、日本でも外国でも世界中から選ぶことができる。


右にあるのが設定項目。

【Extent】
取り込む領域を決める。おそらくリアルスケールは8kmっぽい。実際いろいろに試したところ建物の大きさ的にも8kmがしっくりくるのでなんとなくおすすめ。あまり広くすると道路間が狭すぎて建物が建たないので要調整になる。

【Relief】
高低差のスケールを調整できる。特にデフォルトでいいと思うが、勾配が激しいMAPだと現実通りに道路が敷けなかったり、あまりに高地だと高度に上限があり削れてしまう。そのような場合にスケール調整して収めるのに便利な設定。高地は雪をかぶったようになってちょっと綺麗で、いつか登山鉄道を再現してみたくなる。

【Texture】
道路などを地面にテクスチャで描いてくれる機能。これを元に道路をトレースするので基本的にultra(10)でOK。土地だけ再現したいならチェックを外す。


設定が済んだら左のマップ画面で目的の場所へ。そして右クリックで中心点を指定して枠を合わせる

場所も決定したら右下の Render ボタンを押すと、保存ウィンドウが開くので分かりやすいファイル名にする。基本的には自動でCiM2のデフォルト保存フォルダを開いてくれる。Render Viewにズラズラ~っと出てバーが右までいったら完成!! Doneを押して終了!


あとはCiM2を起動して TOOLS → MAP → EDITOR → LOAD MAP と進み、先ほど保存したデータを読み込むと

このように模様が描かれたMAPが生成されている。デコボコや河川など調整して、模様に沿って道路を敷けば再現可能というわけだ。

都市部など平地だと思っていても意外とデコボコが多い。面倒な場合は右のエディタの以下の項目を使って、平地にしてしまうのも手だ。

Strengthを1.00、Targetで高さを調整してグリグリやるとその高さにできる。


建造物が不足していてまだ作りこみは無理なものの、実在都市の再現やパラレルワールドの形成など、CiM2の楽しみが広がるのではないだろうか。

編集部では東京と言えば板橋区ということで再現に挑戦中。道路を敷くだけで相当な時間がかかる。全然完成が見えてこない。試しに建物をシミュレートしてみると、

あら高島平5丁目が欧風高島平に!!

ちなみに編集部で再現中の板橋区マップは縮尺の関係で成増はカットになります。モスバーガーの聖地なのにごめんなさい。


さあ、みなさんもぜひ実在都市の再現をご一緒にいかがでしょうか!!都市部の道路網に驚愕できちゃうこと間違いなし!

(ポロリゲーマーズ無責任編集長:ジャスティン高島タイラー)

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『maps4cim』の入手先
記事執筆時点での最新版は maps4cim 0.9.1

【入手先1】CiMシリーズのユーザーフォーラム The CiMExchange
The CiMExchange → Exchange → Cities in Motion 2 → Tools and Apps → maps4cim
http://www.cimexchange.com/files/file/694-maps4cim/

【入手先2】作者のサイト
http://www.nx42.de/projects/maps4cim/

また、動作にはJAVAが必要なので別途インストール
http://java.com/ja/download/


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